ダイバーシティ&インクルージョン

TDKラムダが目指す企業風土の一つに”ダイバーシティ&インクルージョン”があります。すなわち、多様な価値観やバックグランドを持ったメンバーが集まり、互いを尊重し異なる意見やアイディアをぶつけ合う事で新たなアプローチやチャレンジが生まれ、ビジネスを成長させようとするものです。社員一人ひとりがイキイキ働ける・挑戦の場のある会社、面白い会社にするTDKラムダは”ダイバーシティ&インクルージョン”を通じて、持続的な成長を実現していきます。
2016年4月に女性活躍推進法が施行され、従業員数301名を超える企業は一般事業主行動計画を策定し、自社の女性活躍に関する情報を公表することが義務付けられました。当社ダイバーシティ度を分析した結果、女性の採用比率や就業継続年数については合格点でしたが、女性管理職が少ないことが課題として挙がってきました。
これを踏まえ、女性が管理職になりたいと思えるような職場環境に改善し、ワーク・ライフ・バランスが取れるような働き方を実現するために、「働き方改革」と「両立支援」の観点から目標を設定し活動することとしました。
2018年7月に各部門から女性社員が参加し、ダイバーシティ推進プロジェクト(D-pro)が発足しました。その後、3年間メンバーを入れ替えながら活動を続けてきました。
体制
3年間のプロジェクトでの活動を経て、2021年10月に管理統括部内にダイバーシティ推進室を4名で設立、他に各部門よりサポートメンバーが活動に参加しています。
目標および実績
目標
私たちは女性活躍推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定し、より女性が活躍できる職場環境の整備を行うための取り組みを実施しています。
(計画期間:2022年4月1日~2025年3月31日)
(具体的な取り組み)
多様な勤務制度の導入
(具体的な取り組み)
前向きにキャリアップを
考えられる環境づくりの
施策検討、実施
(具体的な取り組み)
育児休業セミナー開催、
育児休業取得者の紹介等
※厚生労働省 女性の活躍推進企業データベースでも情報公開しています:女性の活躍推進企業データベース
各種教育・研修を通じダイバーシティ推進に必要な意識改革を実施
・一般社員向けキャリア研修
ダイバーシティ教育と前向きにキャリアアップを考えられる環境を整備
・管理職向けコーチング研修
マネジメント変革(ダイバーシティマネジメント)の意識付けが目的。2018年から継続的に実施。
育児・介護・病気(治療)と仕事を両立させるため、公的および会社の両立支援制度の認知度を高めるとともに制度を利用しながら仕事を続けられる風土づくりを促進
実施内容(一例)・介護アンケートの実施
・認知症サポーター養成講座
・出産・育児と仕事の両立セミナー
職場環境改善・自分たちのエンゲージメントを少しずつでも上げるため、日々話し合い実践
実施内容(一例)・2020年~:社員の声を聞くアンケートを実施し、経営層や関係部門にフィードバックを実施
・2023年~:社員のエンゲージメントを高めるための活動追加。「働きやすい職場」「魅力的な職場」「人が集まり、最高の仕事ができる職場」を目標に掲げた職場単位で環境を改善
・年1回のアンケートにより従業員のエンゲージメントを数値によって見える化・結果の分析・共有を行う
「誰でもコミュニケーションをとれる環境を整える」ための取組を実施
実施内容(一例)・聴覚障がいの従業員が講師となっての手話講座
・管理職との座談会
手話講座は、聴覚障がいへの理解を深め、手話を通じたコミュニケーションの促進を目的としたプログラムです。
参加者は新しいスキルを学びながら、講師や他の参加者との交流を通じて積極的にコミュニケーションを深めることができます。
リラックスした環境でのグループワークやフリートークを通じて、手話だけでなく表情や視線の重要性も学び、多様なコミュニケーション方法を体験できます。さらに、グループワークでは自己紹介やあいさつ、緊急・災害時の対応、日常会話、業務会話などの手話も学べ、より実践的なスキルを身につけられる機会を設けています。
数字で見るTDKラムダのダイバーシティ
2023年…6.1%
2023年…13.3%
2023年…36.4%
分母:対象期間中に配偶者が出産した男性従業員数
分子:育児休業を取得した男性従業員数
※政府目標は2025年度までに30%
TDKラムダは現在以下の認定制度に登録されています。当社は新潟県長岡市に工場があるため、新潟県内の認定・登録も積極的に行っております。
両立支援等の取り組みを社内外へアピールするきっかけにもなると考え認定取得を目指し、2021年7月8日付で厚生労働省より「えるぼし認定」*の3つ星を取得しました。
*えるぼし認定とは:女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)
認定を受けた企業には、以下のようなメリットがあります。
・えるぼし認定マークを表示することにより女性の活躍や両立支援等を推進し取り組んでいる事業主であることをPRできる
・求人票等に表示しすることにより、認定を受けている企業であることをPRでき企業イメージ向上、採用活動で効果が期待できる
・公共調達で加点評価を受けることができる
2022年5月に、「ながおか働き方プラス応援プロジェクト」*に賛同企業として登録されました。
取り組みに向けた2022年度の抱負は以下のとおりです。
・育児、介護、病気、急な異動や退職など様々な状況に対処するため、休暇を取得しやすい職場づくりを推進する
・「自社の働き方チェックシート」の「働き方の見直し」、「柔軟な働き方の推進」、「休み方の改善」の各項目について年度末に3段階で評価。高評価の項目は維持し、改善が必要な項目は少しでも改善が進むよう取り組む
*ながおか働き方プラス応援プロジェクト(はたプラ)とは:ながおか働き方プラス応援プロジェクト
賛同企業一覧 ※製造カテゴリに掲載
ガッツポーズで宣言書を手にする八鳥社長
2019年4月3日付で当社は「新潟県ハッピー・パートナー」*1企業に登録されました。また、2023年3月に「パパ・ママ子育て応援プラス認定」*2を取得しました。
*1新潟県ハッピー・パートナーとは:ハッピー・パートナー企業(男女共同参画推進企業)登録制度
*2パパ・ママ子育て応援プラス認定とは:パパ・ママ子育て応援プラス認定企業の上乗せメリット
認定を受けた企業には、以下のようなメリットがあります。
・新潟県のHP・広報誌やハローワークの求人票でPRできる
・登録企業の交流会に参加できる
・新潟県建設工事入札や物品調達で優遇される
2024年新潟県より、健康経営に対する取り組み・姿勢が評価され、「にいがた健康経営推進企業」*に登録されました。
*にいがた健康経営推進企業とは:にいがた健康経営推進企業について
当社は、従業員一人ひとりが心身ともに健康で幸せに自分らしくいきいきと働くことが一人ひとりの成長につながり、その合計が会社の価値になると考えています。
健康の維持・増進に向けた取り組みによる健康クオリティの向上を重要な経営課題として健康経営を推進しています。
TDKラムダは、社員一人ひとりがイキイキと働ける環境を提供するために、多様な働き方とワークライフバランスの向上に取り組んでいます。
社員が働く時間や働く場所を柔軟に使い分けることができる制度を導入することにより、社員のエンゲージメントの向上を図り、個々のライフスタイルに合わせた働き方を実現しています。
また、育児/介護/治療等と仕事を両立させるため支援制度により社員が安心して仕事と仕事以外の生活を両立できる環境を提供しています。
多様な働き方とワークライフバランスを支援する制度の例
テレワーク制度・フレックスタイム制度
出産・育児支援制度
介護休業
技術統括部 システム電源開発部 S.Yさん
■育児休業取得期間
→1ヶ月以上~2か月未満
■育児休業を取得しようと思ったきっかけは何ですか?
→男性で育児休業を取得する人が増えてきていることを知ったからです。
■取得にあたって不安なことはありましたか?
→仕事の引継ぎ、職場・取引先等の反応が心配でした。
■職場(上長や同僚)へいつ頃相談しましたか?
→育児休業取得の2か月前頃です。
■育児休業中はどのようなことをしましたか?
→授乳以外の育児と家事をしました。
■育児休業を取得しての感想・ご意見、育児休業取得を検討している方へのメッセージ等ありましたらぜひお願いします
→一人目の子供で育児休業を取ることを悩んでいましたが、育児休業を取得した時期が妻が精神的に不安定な時期だったので、妻のケアができてよかったです。育児休業で一通りの育児ができるようになることで、仕事復帰してからも育児に協力しやすくなると感じました。
一方で、仕事復帰直後はギャップがあったので、育児に慣れた2,3週後から徐々に仕事復帰できると良いと思いました。
営業統括部 東日本第一営業部 K.Aさん
■育児休業取得期間
→1ヶ月以上~2か月未満
■育児休業を取得しようと思ったきっかけは何ですか?
→育児休業取得時に在籍していた部署の上司、先輩方からの勧めです。
■取得にあたって不安なことはありましたか?
→仕事の引継ぎ、職場・取引先等の反応、家事・育児の知識不足が不安でした。
■職場(上長や同僚)へいつ頃相談しましたか?
→妊娠発覚時に当時の上司から勧められました。
■育児休業中はどのようなことをしましたか?
→子供のオムツ替えやミルクを飲ませたりしました。料理や洗濯、掃除等家事をメインで行いました。
■育児休業を取得しての感想・ご意見、育児休業取得を検討している方へのメッセージ等ありましたらぜひお願いします
→私も妻も出身が遠方ということもあり、1カ月の内、半月実家で生活することができました。
慣れない子育ても育児休業を取得すれば、実家に戻り親等の力も借りて育児を行うこともできます。